初対面の猫と仲良くなる！「気持ちいい撫で方」と「撫で方の強さ」の極意とは

猫ちゃんと触れ合いたいし、もっと仲良くなりたい！猫好きさんなら、みんなそう思いますよね。
でも、初めて会う猫ちゃんとの対面は、「仲良くなれるかな？」っていうワクワクと、「嫌われたらどうしよう…」っていうドキドキが混じって、ちょっと緊張しちゃう瞬間。
どうすれば怖がらせずに、心を開いてもらえるんでしょうか？特に「撫で方の強さ」って、結構むずかしい問題ですよね。

この記事では、ただの「やり方」だけじゃなく、「どうして猫ちゃんはそう感じるの？」っていうところを、専門家の先生たちのお墨付きの知識で、猫ちゃんの気持ちになって科学的に解き明かしていきます。
猫ちゃんとの上手なご挨拶の仕方から、彼らがとろ〜んととろけちゃうくらい気持ちいい撫で方、そしてずーっと続く「信頼」っていう絆の作り方まで、まるっと教えちゃいます！

初対面の猫との挨拶！撫でる前に信頼される科学的アプローチ

猫ちゃんと仲良くなるための第一歩は、いきなり触ることじゃないんです。
まずは「この人は大丈夫そうだニャ」って信頼してもらうことからスタート！
猫ちゃんって、すばしっこいハンターであると同時に、自分より大きな動物には狙われちゃうこともある、ちょっとデリケートな生き物なんです。
だから、彼らの頭の中はいつも「これって敵？味方？」をフル回転で考えています。

私たちが普段、よかれと思ってやっちゃう挨拶、たとえばまっすぐ近づいたり、じーっと目を見つめたり、大きな声で話しかけたり…。
これって、実は動物の世界では「ケンカ売ってます？」っていう攻撃的なサインにそっくり！だから、猫ちゃんはすっごく警戒しちゃうんです。
なので、最初のステップは、「僕は（私は）あなたの敵じゃないよ、安全だよ〜」っていうメッセージを、猫ちゃんに伝わる言葉で、ちゃーんと伝えることなんです。

信頼の土台、猫のペースを尊重する

一番大事なルールは、何と言っても「猫ちゃんから来てくれるのを待つ」こと！これって、ただの遠慮とかじゃなくて、猫ちゃんが安心するために絶対に必要なことなんです。
猫ちゃんが自分で「うん、安全だ！」って判断して行動することで、「この状況は自分がコントロールしてるんだ」って思えて、すっごく安心するんですよ。
無理やり抱っこしたり、追いかけたりするのは、その気持ちを無視しちゃうことになるので、絶対ダメ！猫ちゃんは、自分で選んだ相手にしか心を開かない、ちょっとツンデレなところも魅力なんですよね。

動物病院の先生たちも、猫ちゃんのストレスを減らすために、隠れる場所を用意してあげて、猫ちゃん自身に状況をコントロールさせてあげることを大事にしています。
焦らないで！まずは自分が「ちょっとおしゃれな置物」にでもなったつもりで、猫ちゃんが興味を持って近づいてきてくれるのを、ゆったり待ちましょう。その姿勢が、信頼への第一歩です。

【根拠って？】 猫ちゃんは、自分で「OK！」って思ったことにしか心を開かないんです。だから、人間がグイグイ行くんじゃなくて、猫ちゃんから来てくれるのを待つのが、仲良くなるための超重要ポイントって言われてるんですよ。

出典: 株式会社tama（tama aness）「猫と仲良くなるには？7つのステップで信頼関係を築く方法を専門家が解説」より

URL: https://www.tamaone.jp/ext/magazine/2025/08/cat-bond.html

人間の役割、「安全なオブジェ」になる

猫ちゃんに「この人は怖くないな」って思ってもらうには、私たちが「怖い行動」をしないように、意識することが大切です。

• 姿勢と位置
  考えてみてください、自分より何倍も大きな巨人がズンズン近づいてきて、上からドーンと見下ろしてきたら…めちゃくちゃ怖くないですか？急に動かないようにして、ゆっくりしゃがんだり座ったりして、猫ちゃんと同じ目線になってあげましょう。それだけで、「攻撃する気はないですよ〜」っていうメッセージになるんです。

• 視線とアイコンタクト
  猫ちゃんの世界で、相手の目をじーっと見つめるのは、「やるのかニャ？」っていうケンカの合図。もし目が合っちゃったら、猫ちゃん流の「大好き」のサイン、「ゆっくりまばたき（キャットキス）」を返してあげましょう。まるで眠たいときみたいに、ぱちー…っとゆっくり目を閉じて、少ししてからそっと開く。これ、「あなたを信じてるから、無防備になっちゃうよ」っていう、最高の愛情表現なんです！

• 声と音
  猫ちゃんのお耳は、人間の何倍もいい超高性能レーダー！特に高い音には敏感です。だから、急な大きな音や、男性の低い声は、他の動物のうなり声みたいに聞こえて、ビクッてさせちゃうかも。赤ちゃんに話しかけるみたいに、体を動かさずに、優しくて、ちょっと高めの声でささやいてあげるのが効果バツグン！それって、ママ猫ちゃんが子猫ちゃんに呼びかける声に似てるから、猫ちゃんも本能的に安心するんですよ。

• 匂い
  猫ちゃんにとって、お鼻は超高性能センサー！視覚よりもずっと大事な、世界を知るためのツールなんです。香水とか、柑橘系の柔軟剤とか、私たちにはいい香りでも、猫ちゃんには「うわっ、キツイ！」って思われちゃうことも多いんです。だから、初対面のときは、強い香りはお休みしましょうね³。

猫流の握手、指先を差し出す挨拶

猫ちゃんがこっちに興味を持って、リラックスしてきたかな？って思ったら、いよいよ最初の「タッチ」に挑戦です。でも、いきなりワシッと手のひらで触ろうとしたらダメですよ！大きな手は、猫ちゃんに「捕まえられる！」って思わせて、怖がらせちゃうかもしれません。

• テクニック
  手のひらを下に向けて、人差し指だけを一本、そーっと猫ちゃんの鼻先の、ちょっと離れたところに出してみましょう。これぞ、猫ちゃんワールドの丁寧なご挨拶、「鼻チュー」の真似っこなんです。

• 科学的根拠
  猫ちゃん同士が鼻をくっつけ合うのは、「どうも、はじめまして！お名前は？」ってお互いの匂いをチェックして、情報を交換してるんです。私たちが指を出すことで、猫ちゃん語で「こんにちは、悪い者じゃないですよ」って自己紹介してるのと同じこと。猫ちゃんが自分のペースで、安全に私たちの情報を集められるようにしてあげるんですね。もし、指の匂いをクンクン嗅いで、さらにスリスリしてくれたら…それはもう「あなたのこと、気に入ったニャ！」っていう最高のOKサインです！

【根拠って？】 専門家の先生によると、猫ちゃんの鼻チューは、お互いの匂いを嗅いで「この子、どんな子かな？」って相性を確かめる大事な儀式なんだとか。相手のことが分かれば、お互い安心できるんですね。

出典: Benesse Corporation「【専門家が解説】猫同士が“鼻チュー”するのはなぜ？ お尻のニイをかぎ合うワケは？」

URL: https://cat.benesse.ne.jp/withcat/content/?id=163487

猫の気持ちを読み解く！撫で方の強さを決めるボディランゲージ

猫ちゃんを撫でるのって、一方的にこっちが何かしてあげるんじゃなくて、猫ちゃんとの気持ちのキャッチボールなんです。猫ちゃんはおしゃべりできないけど、体ぜんぶを使って、今の気持ちをいーっぱい伝えてくれています。「これ、サイコー！」「うーん、それはちょっと…」なんてね。
最高の撫で方を見つけるカギは、この「ボディランゲージ」をちゃんと見てあげること。「気持ちいい？」「これは好き？」って心の中で聞きながら、猫ちゃんからの返事をしっかり受け止めてあげましょう。

猫ちゃんの気持ちを読み解くための“カンニングペーパー”がこちら！
これを使えば、猫ちゃんが「もうヤメテ〜！」ってなる前に、気づいてあげられますよ。

 

猫がとろける「気持ちいい撫で方」…専門家が教える部位別テクニックと最適な撫で方の強さ

猫ちゃんが「あ〜、たまらんニャ…」って喜ぶ撫で方には、ちゃんとコツがあるんです。
それは、仲良しの猫ちゃん同士が愛情表現でペロペロ舐め合う「アログルーミング」を、私たちの手で真似っこしてあげること！
猫ちゃんは、自分じゃ舐められない顔の周りとか首のあたりを、大好きな仲間にキレイにしてもらうのが大好き。この気持ちを分かってあげることが、猫ちゃんを骨抜きにする撫で方のヒミツです。

「グリーンゾーン」ここは鉄板！大好きな場所

• 頬、あご、ヒゲの付け根あたり
  この辺りには、自分の匂いをつけて「ここはボクの場所だぞ〜、安心安心♪」ってマーキングするための、特別な匂いの腺がいっぱいあるんです。だから、ここを撫でてあげるのは、猫ちゃんが安心するお手伝いをしてるのと同じこと。ほとんどの猫ちゃんが大好きですよ！

  • テクニック
    指先や指の腹で、あごの下やほっぺを優しくなでなで、カリカリ。あごの下は、手を「グー」みたいに軽くにぎって、指の関節のところで優しく掻いてあげると、もっと喜ぶ子が多いです。

• おでこ、耳の後ろ
  ここも、自分では毛づくろいできないスペシャルな場所。眉間のあたりから頭のてっぺん、そして首筋にかけて、ゆっくり撫でられるのが大好きです。

  • テクニック
    指の腹で、毛の流れにそって、ゆ〜っくり撫でてあげましょう。特に耳の付け根は匂いの腺が集まってるポイントなので、優しくマッサージみたいにモミモミしてあげるのも、すっごく効果的！

「イエローゾーン」様子を見ながら、そーっとね

• 背中
  背中を撫でられるのがOKな猫ちゃんは多いけど、顔周りほど「大好き！」って感じじゃないかも。どちらかというと、「どうもどうも」っていう社交辞令の挨拶みたいな感じです。

  • テクニック
    手のひら全体で、首筋からしっぽの付け根に向かって、毛の流れにそってゆっくり、一定の力で撫でてあげましょう。毛を逆なでするのは、せっかくの身だしなみを乱しちゃうから、大体の猫ちゃんは嫌がります。

• しっぽの付け根（おしりトントン）
  この辺りは神経が集まっていて、撫でるとお尻をきゅっと持ち上げる「エレベーターバット」っていう可愛い反応を見せてくれる子もいます。これは気持ちいいっていうサイン。でも、刺激が強すぎて苦手な子もいるので、反応をよーく見てあげてくださいね。

  • テクニック
    指先で優しくカリカリしたり、リズムよく「トントン」って軽く叩いてあげるのがオススメ。最初はごくごく弱く。もし猫ちゃんがお尻を押し付けてくるようなら、もうちょっと強くしてもいいかも。

「レッドゾーン」初対面では絶対ダメ！な場所

• お腹
  お腹は、肋骨がないから内臓がむき出しの、猫ちゃんにとって最大の弱点なんです！猫ちゃんがお腹を見せてゴローンとするのは、「あなたを100%信じてるよ。
  だからこんな無防備な格好しちゃう！」っていう究極の信頼の証。決して「お腹撫でて！」のサインじゃないんです！ここ、テストに出ますよ！（笑）うっかり触ると、「裏切ったニャ！」って思われて、猫ちゃんキックをお見舞いされるかもしれません。

• 足先としっぽ
  足の先やしっぽは、バランスを取ったり、地面の様子を感じたりするための、とっても敏感で大事なパーツ。捕まえられたりするとパニックになっちゃうので、ほとんどの猫ちゃんは触られるのを嫌がります。

「撫で方の強さ」の正体！猫との対話で見つける最適圧

「ちょうどいい強さ」っていうのは、「レシピはこれ！」みたいに決まってるものじゃなくて、その日の猫ちゃんの気分や体調、撫でる場所によってコロコロ変わる、オーダーメイドみたいなものなんです。

テクニック
まずは、ママ猫ちゃんが子猫ちゃんを舐めるみたいに、そ〜っと優しい、毛の表面をなでるくらいのタッチからスタート！
猫ちゃんがうっとり目を細めたり、ゴロゴロのボリュームが上がったり、もっと〜って体を押し付けてきたりしたら、それは「気持ちいい！続けて！」のサイン。
その嬉しい反応を見ながら、ちょっとずつ力を変えて調整してあげましょう。逆に、体がカチコチになったり、皮がピクピクしたり、耳が後ろに倒れたりしたら、それは「強すぎる！」「そこはイヤ！」「もうお腹いっぱい！」のサイン。すぐに力を弱めるか、撫でるのをやめてあげましょうね。

実は、撫でるのって、ただ触れ合うだけじゃなくてもっと深い意味があるんです。猫ちゃんの顔周りを撫でることで、私たちは猫ちゃんの「家族の匂い」をもらって、同時に私たちの匂いを猫ちゃんにつけてるんです。これによって、「私たちは同じグループの仲間だよね！」っていう特別な匂いが生まれて、絆がぐーんと深まります。

それに、これって最高の健康チェックにもなるんですよ！あごを撫でればブツブツ（猫ニキビ）に気づけるかもしれないし、背中を撫でれば「しこりはないかな？」「痛そうなところはないかな？」って見てあげられます。正しい撫で方をマスターするのって、猫ちゃんを喜ばせるだけじゃなくて、絆を深めて、健康まで守ってあげられる、すっごいスキルなんです！

【根拠って？】 毎日撫でてあげることで、見ただけじゃ分からない体の変化（しこりとか、痛がるとか）に早く気づいてあげられます。病気の早期発見は、愛する猫ちゃんの健康のためにとっても大事なんですよ。

出典: 株式会社ブリーダーナビ「【獣医師監修】猫が撫でられて喜ぶ場所はどこ？嫌がる場所や撫de方のポイントも解説！」

URL: https://www.koneko-breeder.com/magazine/11906

なぜ嫌われる？初対面の猫にやってはいけない撫で方とその影響

猫ちゃんといい関係を築きたいなら、好きなことをしてあげるより、「嫌なことをしない」のが一番の近道！良かれと思ってやったことが、猫ちゃんにとってはすっごいストレスや恐怖になって、一度失った信頼を取り戻すのが大変になっちゃうことも…。

よくある間違いとその理由

• 正面や真上から手を伸ばす
  これ、猛禽類とかが獲物をガシッて捕まえる動きにそっくりなんです。だから猫ちゃんは本能的に「ヤバイ！」って思っちゃう。猫ちゃんの視界の端っこから、下の方から、ゆっくり手を出すのが正解です。

• お腹を撫でる
  何度も言いますが、お腹は最大の弱点！触られると「信じてたのに！」って裏切られた気持ちにさせちゃうかも。

• 毛の流れに逆らって撫でる
  猫ちゃんがせっかくキレイにした毛並みをぐちゃぐちゃにされたら、誰だって嫌ですよね。

• 拘束する、掴む
  猫ちゃんは「いつでも逃げられる」状態じゃないと不安な生き物。優しく抱っこしてるつもりでも、体をガッチリ固められるとパニックになっちゃうことがあります。

突然噛みつく謎…「愛撫誘発性攻撃行動」を理解する

さっきまであんなに気持ちよさそうにゴロゴロ言ってたのに、いきなりガブッ！っと噛まれてビックリしたこと、ありませんか？これ、「愛撫誘発性攻撃行動」っていう名前がついてる、猫ちゃんにはよくあることなんです。

原因（根拠）
猫ちゃんが意地悪してるわけじゃ、ぜんぜんないんです。主な原因は、「刺激が多すぎた」こと。
私たちには気持ちいいマッサージでも、猫ちゃんの敏感な神経には、だんだん不快な刺激に変わっちゃうことがあるんです。
くすぐられるのが、最初は楽しくてもだんだん「もうやめて〜！」ってなるのと一緒ですね。実は猫ちゃん、噛みつく前にちゃーんと、「そろそろ限界…」っていう小さなサインを出してくれてるんです。でも、私たちがそれに気づいてあげられないことが多いんですね。

対策
これを「しつけで直そう！」って思うのは、根本的に間違い。大事なのは、サインに気づいてからやめるだけじゃなく、そもそも気持ちよさがMAXになる前に、こちらからスッとやめてあげること。
「まだ撫でてほしそうだな」っていう、一番いいところで終わるのが理想です。
そうすると、猫ちゃんは「噛まなくても、この人は分かってくれるんだ」って学習して、もっと信頼してくれるようになります。「短く、でも回数は多く」が、このタイプの猫ちゃんとの上手な付き合い方ですよ。

【根拠って？】 専門家の先生も「これは猫ちゃんの個性だから、直そうと思わないで」と言っています。飼い主さんが猫ちゃんの言葉を勉強して、「もう十分だよ」のサインをキャッチしてあげることが大事なんです。

出典: PetLives「獣医師が解説！猫が飼い主を襲うのはなぜ？猫の攻撃行動の原因と対策」

URL: https://petlives.jp/love-cat/6683

攻撃の予兆…「やめて」のサインを見逃さない

猫ちゃんは噛みつく前に、ほぼ必ず「そろそろやめてね〜」っていう警告サインを出してくれています。
このサインに気づいたら、「はい、おしまい！」って感じで、すぐに撫でるのをやめて、そっと手を離してあげましょう。猫ちゃんが自分の気持ちを伝えてくれたことに感謝して、絶対に叱ったりしないでくださいね。
叱ると、「この人は気持ちを分かってくれない怖い人だ」って思われて、関係が悪くなっちゃうだけですから。

• しっぽ
  ゆったりした揺れが止まって、先っぽがピクピクしたり、床にバタバタ！って速く動き始める。

• 耳
  後ろや横にペタンと倒れ始める（イカ耳）。

• 体
  ゴロゴロが止まって、体がカチッと固まる。背中の皮膚がさざ波みたいにピクピク動く。

• 視線
  撫でているあなたの手を、じーっと見つめ始める。

先輩飼い主の体験談…人見知りの猫と心を通わせた成功の秘訣

専門家の話も大事だけど、実際に人見知りな猫ちゃんと仲良くなれた先輩たちの体験談って、すっごく勇気が出ますよね！特に、心に傷を負った保護猫ちゃんとかと家族になる道は簡単じゃないけど、不可能じゃないんです。

忍耐が鍵
ある飼い主さんは、保護猫ちゃんを迎えたとき「心が通じるまで、最低3ヶ月はかかるぞ」って覚悟してたそうです。別の話では、初めて抱っこさせてくれるまで半年かかった、なんてことも。猫ちゃんには猫ちゃんのペースがあります。彼らの個性や過去を丸ごと受け止めて、こっちの「早く仲良くなりたい！」っていう気持ちを押し付けないのが、何より大事なんですね。

ポジティブな関連付けの力
警戒心が強い猫ちゃんには、いきなり触ろうとするんじゃなくて、「人間がいると、いいことがあるぞ！」って覚えてもらうのが効果的。例えば、長い棒の先っぽにちゅ〜るをつけてあげたり、部屋に入るときに、猫ちゃんからちょっと離れた床におやつをポイッと置いてあげたり。そうやって、「人間＝おいしいもの！」って安全に覚えてもらうんです。おもちゃで一緒に遊んであげるのも、「この人は楽しい時間くれる人だ！」って分かってもらうのに、すっごくいい方法ですよ。

ブレークスルーの瞬間
焦らず、猫ちゃんのペースを大事にし続けていると、ある日突然、向こうからスリスリしてきたり、おそるおそる膝の上に乗ってきたり…そんな「奇跡の瞬間」が訪れます。そのときの嬉しさは、今までの苦労なんて全部吹っ飛んじゃうくらい、最高ですよ！

普遍的な原則
面白いことに、新しく来た猫ちゃんを、もとからいる猫ちゃんに紹介するときの手順（最初は別の部屋で、匂いのついたものを交換して、ケージ越しに会わせる…とか）って、私たち人間が猫ちゃんと仲良くなる方法とそっくりなんです。これって、「テリトリーを大事にして、急な変化は避けて、ストレスをできるだけなくす」っていう猫ちゃんのルールが、相手が猫でも人間でも変わらないってことなんですよね。

初対面の猫との絆を深める、究極の撫で方マスターへの道

初めて会う猫ちゃんと心を通わせて、一生続く信頼関係を築く旅は、撫で方のテクニックだけじゃなく、相手を深く思いやる気持ちから始まります。この記事で話してきたことは、結局のところ、３つのシンプルなことに行き着きます。

1. 同意（Consent）
   いつでも猫ちゃんファーストで！触れ合いを始めるのも、やめるのも、全部猫ちゃんに決めてもらう。「触りたい！」っていうこっちの気持ちをグッとこらえて、猫ちゃんからの「いいよ」のサインを待つ。これがすべての基本です。

2. 観察（Observation）
   猫語の達人になろう！ボディランゲージっていう、猫ちゃんの繊細で美しい言葉をちゃんと見てあげる。彼らの小さなサインを読み取って気持ちを分かってあげれば、一方的な触れ合いが、心と心のキャッチボールに変わります。

3. 敬意（Respect）
   猫ちゃんの「イヤ」は、ちゃんと受け止めてあげる。彼らが「もうやめて」って伝えてくれたら、すぐにやめる。そして、勇気を出して気持ちを伝えてくれたことを、絶対に罰しない。その気持ちを尊重することが、本当の信頼に繋がります。

猫ちゃんの行動の裏にある「なぜ？」を理解すれば、あなたはただの「大きくて、何を考えてるか分からない生き物」から、「言葉は通じないけど、心は通じる最高のパートナー」になれるはずです。そして、撫でるというシンプルな行為が、愛情と安心を伝える最高のコミュニケーションになって、かけがえのない絆を作ってくれるでしょう。