猫ちゃんという動物は、その生態上、とってもきれい好きですよね。起きている時間の多くをグルーミング(毛づくろい)に使っています。
猫ちゃんの舌の表面にある糸状乳頭(しじょうにゅうとう)はブラシのような構造をしていて、抜け毛を上手にとってしまうんです。
その結果、お腹に入った毛が胃の中でボール状の塊(毛玉)になって、それを吐き出すことがあるんですが、短毛種の猫ちゃんならその頻度は年に数回程度であることも少なくないんですよ。
この「毛玉吐き」という行動は猫ちゃんにとってあまりにも日常的なので、飼い主さんの間では「猫ちゃんが口を動かして何かを吐き出そうとする仕草」や「苦しそうに背中を波打たせる動き」を見ると、ついつい「あ、また毛玉を吐こうとしているんだな(あるいは吐いた後なのかな)」って思ってしまいがちですよね。
これを専門用語で「確証バイアス」なんて呼んだりします。
でも、獣医学の視点から見るとちょっと心配なことがあるんです。
猫ちゃんが何度も「咳き込む」ような動作をしているのに、実際には胃の中のものや毛玉を一切「吐かない」という場合、それは消化器の生理現象ではなく、呼吸器系(気管、気管支、肺)や循環器系(心臓)に深刻な病気が隠れているかもしれない、とっても重要なサインなんです。
吐き戻しがないときは、「吐こうとして吐けない」のではなくて、「そもそも吐く動作じゃない(咳をしている)」可能性が極めて高いんですよ。
この記事では、そんな少しわかりにくい症状の裏にある体の仕組みや、データ、そして最新の獣医学の知識に基づいた対策を詳しく分析していきますね。
そもそも、なぜそうなるのかという理由や、実際の経験談まで丁寧に紐解いて、お家でできる具体的なケアの方法をご紹介します。
猫が「咳き込む」動きと「吐く」動きの決定的な違いとは

猫が「咳き込む」動きと「吐く」動きの決定的な違いとは
「咳」と「嘔吐(または吐出)」を正しく見分けることは、適切な治療を受けるための第一歩ですし、猫ちゃんを守るための命綱にもなります。
これらは体の仕組みとして全く違うシステム(呼吸器系 vs 消化器系)の反応なので、よーく観察してみるとその動きにははっきりとした違いがあるんですよ。
呼吸器系反射としての「咳」のメカニズム
咳(Cough)は、空気の通り道にホコリや煙が入ったり、痰がたまったり、炎症でイガイガしたりしたときに、それを出そうとして起こる防御反応なんです。
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姿勢と動作の特徴…首を伸ばすポーズ
猫ちゃんが咳をするとき、一番特徴的なのはその姿勢です。猫ちゃんは普段、腹ばいになるか、スフィンクスのように低い姿勢をとります。そして、首を地面と平行になるように長ーく前に伸ばして、あごを突き出すような格好をするんです。
これは、気管をできるだけ真っ直ぐに伸ばして空気の通りを良くし、肺からの空気の勢いを強くして、異物や粘液を出しやすくしようとする本能的な行動なんですよ。「亀さんが甲羅から首を伸ばす様子」に似ているかもしれませんね。
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音の特徴…乾いた音と湿った音
咳の音は、悪い場所や状態によって変わってきます。
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乾性咳嗽(ドライカフ)
「カッカッ」「ケホケホ」「コンコン」といった音です。これは気管や気管支に炎症があるけれど、痰などは少ないときに出ます。初期の猫ちゃん喘息やアレルギーなどでよく聞かれます。あと、咳の発作の最後に「ゴクッ」と唾を飲み込むような動作をすることがあるんですが、これを見て「吐き戻しを飲み込んだんだ」って勘違いしてしまうことが多いので注意が必要ですね。 -
湿性咳嗽(ウェットカフ)
「ゼーゼー」「ゴホゴホ」「ゼロゼロ」といった音です。これは気道の中に水分(液や血、たくさんの粘液)がたまっているサインなんです。重い肺炎や肺水腫などで見られるので、すぐに病院へ行ってほしい状態です。
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消化器系反射としての「嘔吐・吐出」のメカニズム
一方で、嘔吐(Vomiting)は、脳からの指令で胃や腸の中身を外に出そうとする動きです。お腹の筋肉をグッと使います。
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姿勢と動作の特徴…お腹のポンプ運動
吐く前、猫ちゃんはソワソワ歩き回ったり、切ない声で鳴いたりした後、頭を低く下げます。咳とは違って、首を前に伸ばすというよりは、背中を丸めてうずくまって、お腹全体が激しく波打つようなポンプ運動をするんです。全身を使って胃に圧力をかけているんですね。
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音の特徴と出るもの
吐くときの音は、胃から物が上がってくる音や、喉の奥から出る「ゲーゲー」「オッオッ」という絞り出すような音が特徴です。そして決定的な違いは、最後にフードや黄色い胃液、毛玉なんかが実際に出てくることなんです。
咳と嘔吐・毛玉吐きの比較表
飼い主さんがお家で観察するときのポイントを表にまとめてみました。
特に「何か出たか」と「首の角度」に注目してあげてくださいね。
| 観察ポイント | 呼吸器系の「咳」(病気の可能性大) | 消化器系の「嘔吐・毛玉吐き」 |
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首の姿勢 |
前に長く伸ばす(亀さんのように)、あごを地面と平行にする |
下を向く、頭を足の間に下げる |
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背中の形 |
丸めることもあるけれど、首のラインは真っ直ぐなことが多い |
丸めてうずくまる、全体的に丸くなる |
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お腹の動き |
呼吸に合わせて動くけれど、メインは胸の動き |
激しく波打つ(ポンプ運動)、お腹の収縮がはっきり分かる |
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音 |
乾いた「カッ」「ケホ」、湿った「ゼー」、空気が抜ける音 |
湿った重い「ゲー」「オッオッ」、液体が逆流する音 |
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出るもの |
なし(何も出ない)、または少量の白い泡・透明な液だけ |
あり(フード、胃液、毛玉など) |
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終わった後の様子 |
つばを飲み込むことがある、呼吸が整うまで時間がかかる |
臭いを嗅ぐ、吐いた後はケロっとしてスッキリしてることが多い |
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頻度 |
何度も続いて繰り返すことがある。運動の後や興奮した時に出やすい |
出してしまえば収まることが多い。続く時はお腹の病気かも |
猫が咳き込むのは病気の合図?考えられる4つの主要な原因

猫が咳き込むのは病気の合図?考えられる4つの主要な原因
猫ちゃんが咳き込んでいて何も吐き出さない場合、ただ「喉がイガイガする」だけじゃなくて、実は大変な病気が隠れていることがあるんです。ここでは、特に気をつけてあげたい4つの病気についてお話ししますね。
【猫の咳き込み原因1】 喘息(Feline Asthma)と慢性気管支炎
猫ちゃんの喘息は、咳の原因としてとても多くて、かつ見逃されやすい病気の一つなんです。人間と同じで、空気の通り道が炎症を起こして敏感になっている状態ですね。
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どんな病気?
ハウスダストや花粉、タバコの煙、猫砂の粉なんかに反応してしまうアレルギーに加えて、冷たい空気やストレスなんかも発作の引き金になります。気管支がキュッと縮まって狭くなり、粘膜が腫れて空気の通り道がふさがれそうになっちゃうんです。
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症状は?
乾いた咳が発作的に出ます。飼い主さんには「新しい毛玉吐きのポーズかな?」って見えるかもしれませんが、何も出てきません。ひどくなると、じっとしていても息が荒くなって、息を吐くときに「ヒューヒュー」という音が聞こえるようになります。
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放っておくと…:
治療せずにいると、気道の壁が厚くなって硬くなってしまい、元に戻らなくなってしまいます。そうなるとお薬も効きにくくなるし、最悪の場合、息ができなくなってしまうこともある怖い病気なんです。
【猫の咳き込み原因2】 フィラリア症(犬糸状虫症)とHARD
「フィラリア」って聞くとワンちゃんの病気だと思われがちですが、実は猫ちゃんにとっても怖い病気なんです。猫ちゃんの体の中では虫が大人になりにくいんですが、その分、幼虫に対して体が激しく反応してしまうんです。
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HARD(ハード)ってなに?
猫ちゃんのフィラリア症の特徴は、肺や肺の血管に激しい炎症が起きることです。これを HARD(犬糸状虫随伴呼吸器疾患) と呼んでいます。
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室内飼いでも安心できないの?
調査によると、フィラリアにかかった猫ちゃんの約4割が完全室内飼いだったというデータがあるんです。蚊はエレベーターに乗ってきたり、人の服について入ってきたりするので、お家の中でもリスクはゼロじゃないんですよ。しかも、猫ちゃんは体が小さいので、たった1〜2匹の寄生虫でも命に関わることがあるんです。
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診断が難しいんです
症状が喘息とそっくりで、レントゲンでも見分けるのが難しいことがあります。咳が唯一のサインだったり、突然亡くなってしまうこともあるので本当に注意が必要なんです。
【猫の咳き込み原因3】 肺炎や呼吸器の感染症
ウイルスや細菌、カビなどが肺に入って炎症を起こしてしまう病気です。
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原因は?
子猫ちゃんやたくさんの猫ちゃんがいる環境では、「猫風邪」が悪化して肺炎になることが多いですね。あと、シニア猫ちゃんや食道の病気がある子は、フードを間違って気管に吸い込んでしまう「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」もリスクになります。
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症状は?
湿った咳(ゴホゴホ、ゼーゼー)が多くて、熱が出たり、食欲がなくなったりして元気がなくなっちゃいます。肺に水や膿がたまると命に関わります。
【猫の咳き込み原因4】 心臓の病気(特に肥大型心筋症)
ワンちゃんは心臓が悪いと咳が出ることが多いんですが、猫ちゃんの場合は心臓が大きくなって気管を圧迫して咳が出ることは珍しいんです。でも、もし心臓病で咳が出ているとしたら、それは緊急事態かもしれません。
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肥大型心筋症(HCM)
猫ちゃんで一番多い心臓病です。心臓の筋肉が分厚くなって、血液をうまく送り出せなくなっちゃう病気です。メインクーンやラグドールちゃんに多いですが、雑種の猫ちゃんでもよく見られます。
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咳の意味
もし心臓病の猫ちゃんが咳をしていたら、それは肺に水が漏れ出している(肺水腫)サインかもしれません。呼吸ができなくなる寸前の、とっても危険な状態である可能性が高いんです。
獣医さんが教える根拠ある「猫の咳き込み」防止対策

獣医さんが教える根拠ある「猫の咳き込み」防止対策
猫ちゃんが「咳き込むけど吐かない」原因の多くが呼吸器への刺激だとわかったところで、お家でできる対策をご紹介しますね。ポイントは「猫ちゃんの呼吸器に優しいお部屋づくり」です。
湿度管理…喉のバリア機能を守ろう
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対策
お部屋の湿度を 50%〜60% に保ってあげましょう。 -
どうして?
気道の中には、異物を外へ運び出すベルトコンベアみたいな機能(粘液線毛クリアランス)があるんです。空気が乾燥するとこれがうまく働かなくなっちゃうんですね。適度な湿度はこのバリア機能を守ってくれるし、イガイガした喉を潤してくれるんですよ。
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実践
加湿器を使うときは、カビが生えないようにお手入れが簡単なスチーム式や、きれいに掃除した気化式がおすすめです。
空気をきれいにしてアレルゲンを減らそう
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対策
空気清浄機を使ったり、こまめにお掃除したり。タバコはやめて、猫砂も見直してみましょう。 -
どうして?
猫ちゃん喘息の原因になるホコリやダニ、花粉を取り除くことが、お薬と同じくらい大切なんです。
あと、鉱物系の猫砂は細かい粉が舞いやすくて、トイレのたびに猫ちゃんが吸い込んでしまうことがあるので、粉が出にくいタイプに変えてあげるのもおすすめですよ。
アロマや化学物質には気をつけて
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対策
アロマオイル、ディフューザー、香りの強い柔軟剤や消臭スプレーは使わないであげてください。 -
どうして?
猫ちゃんの肝臓は、植物の成分(特に精油)を解毒するのが苦手なんです。だから、人間には良い香りでも、猫ちゃんには毒になってしまうことがあります。ディフューザーで広がった成分は、猫ちゃんの敏感な喉を刺激して、咳や発作の原因にもなっちゃいます。特にティーツリーや柑橘系は危険なので気をつけてくださいね。
フィラリア予防は室内でもしっかりと
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対策
毎月1回、背中に垂らすタイプのお薬で予防しましょう。 -
どうして?
猫ちゃんのフィラリア症には、安全な治療法がまだないんです。かかってしまったら治すのが難しいので、予防することが唯一にして最大の守りなんですよ。蚊がいる季節は必ず予防してあげてくださいね。
診断の壁…どうして病院に行くと猫が咳が止まっちゃうの?

診断の壁…どうして病院に行くと猫が咳が止まっちゃうの?
「お家ではあんなに咳き込んでいたのに、獣医さんの前ではピタッと止まっちゃうんです…」っていう飼い主さん、本当に多いんですよね。実はこれには理由があるんです。
「アドレナリン・マスキング」効果
病院という慣れない場所や緊張で、猫ちゃんはドキドキして興奮状態になりますよね。そうすると体の中で「アドレナリン」がたくさん出るんです。
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気管が広がる
アドレナリンには気管を広げる作用があるんです(人の喘息の発作止めと同じ原理ですね)。だから、一時的に咳が出にくくなっちゃうんです。 -
症状が隠れちゃう
緊張でハァハァしちゃうので、病気で苦しいのか、怖くてドキドキしているのか、聴診器でも聞き分けるのが難しくなってしまうんですね。
動画撮影こそが最強の診断ツールなんです
だからこそ、獣医さんが一番お願いしたいのが「スマホでの動画撮影」なんです。言葉で説明するよりも、数秒の動画が確実な診断につながるんですよ。
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撮り方のポイント
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全身
猫ちゃんの全身が映るようにして、特に「お腹の動き」と「首の角度」が分かるように撮ってくださいね。 -
音
テレビの音などは消して、咳の音や呼吸の音をクリアに録ってあげてください。 -
状況
発作がどれくらい続いたか、終わった後どうだったかもメモしておくと完璧です。寝ている時の普段の呼吸数(1分間)も測っておくと、異常がわかりやすくなりますよ。
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メリット
動画があれば、獣医さんはそれが咳なのか嘔吐なのか、どれくらい苦しそうなのかを客観的に判断できるので、検査もスムーズに進められるんです。
「猫が咳き込むけど吐かない」についての経験談とケーススタディ

「猫が咳き込むけど吐かない」についての経験談とケーススタディ
ここでは、実際に同じような症状で悩んだ飼い主さんの体験談をご紹介しますね。きっと参考になると思います。
【ケース1】 「ただの毛玉だと思ってたんです」が喘息だったAさん(雑種猫ちゃん・3歳)
状況: 週に一度くらい、床で「ケホッケホッ」としていたので、Aさんは毛玉だと思って毛玉除去剤をあげて様子を見ていました。
転機: 半年後、咳が毎日出るようになって、ある夜、口を開けて苦しそうにし始めたので急いで病院へ。
診断: 重度の「猫ちゃん喘息」でした。毛玉だと思って様子を見ていた間に、気道の炎症が進んでしまっていたんです。「吐く仕草をしてるのに何も出ないなら、早めに病院に行けばよかった」と後悔されていました。
【ケース2】 マンション10階だから大丈夫だと思ってたBさん(アメショちゃん・7歳)
状況: 完全室内飼いで高層階なので蚊は来ないと思っていました。乾いた咳が続いていたけど、元気だから乾燥のせいかなって加湿器を使っていたんです。
転機: 健康診断の血液検査で、まさかのフィラリア陽性が判明。咳はフィラリアによる肺の炎症だったんです。
診断: 獣医さんから「蚊はエレベーターに乗ってくるんですよ」って聞いてショックを受けていました。「室内だから大丈夫」っていう油断が怖さを招いてしまったんですね。
【ケース3】 良かれと思ったアロマが原因だったCさん(ラグドールちゃん・5歳)
状況: リラックスのためにラベンダーのアロマを焚き始めたら、猫ちゃんが咳をするように。
転機: ネットで「猫ちゃんにアロマは危険」って知って、すぐにやめて換気しました。
結果: 数日で咳は治まりました。「天然成分だから体にいいと思ってたのに、逆に苦しめてたなんて…」と反省されていました。知識を持つことの大切さを感じる事例ですね。
「猫が咳き込むけど吐かない」に対する「緊急受診サイン」

「猫が咳き込むけど吐かない」に対する「緊急受診サイン」
もし猫ちゃんにこんな症状が見られたら、「様子を見よう」は禁物です。夜中でもすぐに救急病院へ連れて行ってあげてくださいね。命に関わるサインです。
| 危険なサイン | どういうこと? | 詳しい説明 |
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開口呼吸 |
息ができていない |
猫ちゃんは鼻で呼吸する動物です。ワンちゃんみたいにハァハァすることは普通ありません。口を開けて呼吸しているのは、酸素が全然足りていない、窒息寸前の状態なんです。 |
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チアノーゼ |
酸素不足 |
舌や歯茎の色がピンク色じゃなくて、青紫色や白っぽくなっている状態です。血液中の酸素が少なくなっていて、とっても危険な状態です。 |
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起座呼吸(きざこきゅう) |
苦しくて横になれない |
横になって休むことができなくて、前足を開いて座ったまま、首を伸ばして必死に呼吸をしている状態です。肺を広げようとしている姿勢で、肺にお水がたまっているときなどに見られます。 |
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呼吸が早い |
心臓や肺のSOS |
猫ちゃんが寝ている時やリラックスしている時の呼吸数が、1分間に30回〜40回を超える場合、肺や心臓に異常があるかもしれません。普段の回数を知っておくといいですね。 |
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ぐったりして食べない |
全身の状態が悪い |
咳だけじゃなくて、ご飯を食べない、動かないという場合は、肺炎が悪化していたり、心不全の末期だったりする可能性があります。 |
最後に…愛猫ちゃんを守るために飼い主さんができること

愛猫ちゃんを守るために飼い主さんができること
「猫ちゃんが咳き込んでいるけど吐かない」。一見地味で、見逃してしまいそうなサインですが、その裏には喘息やフィラリア、心臓病といった大きな病気が隠れているかもしれません。多くの飼い主さんがこれを「毛玉吐き」だと勘違いしてしまっているのが現状なんです。
ぜひ、この3つを心に留めておいてくださいね。
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「吐かない」なら「咳」を疑う
「ゲーゲー」していても何も出てこないなら、お腹じゃなくて呼吸器からのSOSかもしれない、と思ってあげてください。早く見つけてあげれば、それだけ楽にしてあげられます。
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証拠を残す
病院ではいい子にして症状が出ないことが多いので、おかしいなと思ったらスマホで動画を撮る癖をつけてください。その数秒が、猫ちゃんを救う大きな手がかりになります。
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環境を整える
アロマはやめて、湿度を管理して、室内でもフィラリア予防をする。これらは治療ではなくて、病気を防ぐための「飼い主さんができる最高のプレゼント」なんですよ。
正しい知識と、「あれ?」と気づく目、そして早めの行動が、言葉を話せない猫ちゃんの命と健康を守ります。
