真っ赤でおいしいトマト!サラダを作ってると、足元で猫ちゃんが「それニャに?」ってキラキラした目で見てきませんか?
「このおいしそうなの、ちょっとだけあげてもいいかな?」って、一度は思いますよね!
実は、猫ちゃんはトマトを食べられるけど、ちゃーんとルールがあるんです。
そのルールを知らないと、猫ちゃんの体をこわしちゃうこともあるから要注意!
この記事では、「猫ちゃんにトマトってOK?」っていうギモンに、獣医さんの視点からバッチリお答えします!
いいところ、悪いところ、安全なあげ方、もしもの時のことまで、ぜーんぶ解説しちゃいます!
これを読めば、トマトのどこがOKでどこがダメなのか、その理由もスッキリ!
実際に猫ちゃんを飼ってる人のリアルな声も紹介するので、最後まで読んでみてくださいね!
結論から言うと…完熟トマトの「赤い実」だけならOK!

トマトの赤い部分ならOK?
まず、いちばん大事なルール!猫ちゃんが食べても大丈夫なのは、真っ赤に熟したトマトの、実の部分だけなんです!このルールさえ守れば、トマトには猫ちゃんにうれしいポイントもあるんですよ。
なんでかって言うと、トマトにはこんな栄養が入ってるから!
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リコピン
トマトの赤い色のパワー!体のサビつきを防いでくれるから、猫ちゃんのアンチエイジングや健康キープに役立つかも! -
水分補給
トマトってほとんどがお水!あんまりお水を飲まない猫ちゃんには、特に夏場、おやつがわりにちょこっとあげると水分補給の助けになりますよ。 -
ビタミン・食物繊維
元気をサポートするビタミンCや、お腹の調子を整える食物繊維も入ってます!
でも、これってあくまで「おまけ」みたいなもの。猫ちゃんはもともとお肉を食べる動物で、ビタミンCだって自分で作れちゃうんです。だから、わざわざトマトをあげる必要はナシ!
もし猫ちゃんが好きで、安全に用意してあげられるなら、「たまのごほうびおやつ」くらいに考えて、ごはんの代わりにはしないようにしてくださいね!
獣医さんが「ココは気をつけて!」って言う3つのキケン

トマトの危険性
「なんで赤い実だけなの?」って思いますよね。それにはちゃんとした理由があるんです。
トマトの他の部分には、猫ちゃんにとって毒になるものや、病気を悪化させちゃうものが入ってるんですよ。そのキケンなポイントを3つ、詳しく見ていきましょう!
キケン① 毒になる「トマチン」で中毒!?
トマトみたいなナス科の植物って、虫に食べられないように自分で毒を持ってるんです。その一つが「トマチン」。これ、ジャガイモの芽にある「ソラニン」っていう毒とそっくりで、猫ちゃんが食べちゃうと中毒を起こすことがあるんです。
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どこに入ってるの?
トマチンは、トマトの葉っぱ、茎、お花、ヘタ、それからまだ青くて熟してない緑色の実にいっぱい入ってます。トマトが赤く熟していくと、この毒はどんどん減っていくので、完熟した赤い実なら比較的安心ってわけです。 -
どんな症状が出るの?
もし食べちゃうと、お腹をこわしたり(下痢、嘔吐)、よだれが出たり、ひどい時にはぐったりしちゃうことも…。ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)も「猫ちゃんには毒だよ」リストに入れているくらい、注意が必要なんです(でも、「熟した実は大丈夫」とも言ってます!)。
キケン② カリウムのとりすぎで心臓や腎臓に負担が…
トマトには「カリウム」っていうミネラルがいっぱい!カリウムは元気のために必要だけど、腎臓がその量をコントロールしてくれています。
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特に注意が必要な猫ちゃん
腎臓や心臓の病気を持っている猫ちゃんに、カリウムのとりすぎはとってもキケン!弱った腎臓だと、いらなくなったカリウムを体の外に出せなくて、血液の中にあふれちゃうんです。 -
どんな症状が出るの?
ぐったりしたり、手足がしびれたり、吐いちゃったり…。最悪の場合、心臓が止まっちゃうこともある怖い状態なんです。健康な猫ちゃんだって、食べすぎは体に良くないから気をつけて!
キケン③ もしかしたらアレルギーかも?
どんな食べ物でもそうだけど、トマトでアレルギーが出ちゃう猫ちゃんもいます。数は多くないけど、可能性はゼロじゃないって覚えておきましょう。
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どんな症状が出るの?
お腹をこわすほか、体をかゆがったり、目が赤くなったり、元気がなくなったり…。 -
初めてあげるときは…
初めてあげるときは、ほんのちょびっとだけにして、その後数時間は変わったことがないか、よーく見てあげてくださいね!
ここまで見ると、大事なことがわかりますよね!つまり、「猫ちゃんはトマトを食べれる?」じゃなくて、「うちの子の体調で、トマトをあげても大丈夫?」って考えることがすっごく重要なんです!
特に、腎臓や心臓が弱い猫ちゃんにとっては、健康な子には平気なものでも、命にかかわるキケンな食べ物になっちゃうことも…。
何か新しいものをあげるときは、まず「うちの子、これ食べても大丈夫かな?」って獣医さんに相談するのが、いちばん安心ですよ!
猫ちゃんにトマトをあげるなら!安全な5ステップ

トマトを安全にあげる手順
リスクもわかった上で、それでもトマトをあげたい!というときは、この5つのステップを絶対に守ってくださいね!
【Step1】 トマトを選ぶ
真っ赤に熟した、新鮮なトマトを選んで!ちょっとでも緑色が残ってたり、おうちの庭で採れた青いミニトマトは絶対ダメ!トマチンがいっぱいです。ヘタが黒くなってるのもやめときましょう。
【Step2】 よーく洗って、キケンな部分を取る
お水でよーく洗ったら、いちばんキケンなヘタ、茎、葉っぱをぜーんぶ取っちゃいましょう。ヘタは緑の部分だけじゃなくて、芯のところからしっかり取るのがポイント!
【Step3】 皮と種もバイバイ!
猫ちゃんのお腹は、かたい皮や小さい種を消化するのが苦手。お腹をこわす原因になるから、ちょっと面倒でも、お湯につけて皮をむいて、種もできるだけ取ってあげましょう。
【Step4】 加熱するのがおすすめ!
生のままでも大丈夫だけど、茹でたり蒸したり、加熱するのが断然おすすめ!いいことが3つもあります!
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お腹にやさしくなる
加熱すると消化しやすくなって、胃腸への負担がぐっと減ります。 -
栄養を吸収しやすくなる
トマトのすごい栄養「リコピン」は、加熱すると体に吸収されやすくなるんです! -
酸っぱさが和らぐ
加熱すると酸っぱさがマイルドになるから、酸っぱいのが苦手な猫ちゃんでも食べやすいかも!
【Step5】 ちっちゃく刻んであげる
ミニトマトでも、丸ごとあげたら喉につまっちゃうかも!とってもキケンです!ペーストみたいにすりつぶすか、ちっちゃーく刻んであげてくださいね。
猫ちゃんとトマトの安全チェックリスト
部位・加工品 | 安全性 | 根拠・理由 |
完熟した赤い実 |
△ (ちゃんと調理すればOK) |
毒のトマチンはほぼない!でも皮と種はダメ。カリウムやアレルギーには注意。 |
未熟な緑色の実 |
× (キケン!) |
毒の「トマチン」がいっぱい! |
葉・茎・ヘタ・花 |
× (超キケン!) |
トマチンがいちばんいっぱい入ってる場所! |
皮・種 |
× (あげないで!) |
猫ちゃんには消化できない。お腹をこわしちゃうかも。 |
無塩・無添加のジュース/缶 |
△ (ほんの少しなら…) |
何も入ってない100%トマトならOK。でもあげすぎるとカリウム過剰に! |
ケチャップ・ソース・スープ |
× (絶対ダメ!) |
塩や砂糖だけじゃなく、猫ちゃんに猛毒の玉ねぎが入ってることが多い! |
どれくらいの量のトマトならあげていいの?加工品は?

トマトの注意点は?
トマトをあげる量のめやすは?
トマトはあくまで「おやつ」!ごはんの代わりにはなりません。あげる量は、1日に必要なカロリーの10%までがルールです。
具体的には、体重4〜5kgの元気な猫ちゃんで、加熱してつぶしたものを小さじ1杯くらい、ミニトマトなら4分の1個くらいがMAX!これ以上あげると、お腹をこわしたり、ちゃんとしたごはんが食べられなくなって栄養が偏っちゃいます。
トマトジュースやケチャップは?
トマトジュースみたいな加工品は、裏の表示をよーく見て!
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あげてもいいかも
お塩とか何も足してない「トマト100%」の無塩ジュースや、食塩不使用の水煮缶なら、ちょびっとだけなら大丈夫。 -
絶対にあげちゃダメ!
人間がおいしいと感じるトマトスープ、パスタソース、ケチャップは絶対NG!キケンなのはトマトじゃなくて、一緒に入ってるもの!-
塩分
猫ちゃんの腎臓や心臓にすっごく悪い! -
お砂糖やスパイス
猫ちゃんにはいらないもの。太っちゃう原因に。 -
隠れた毒!
いちばん怖いのが玉ねぎやニンニク!これ、猫ちゃんの血を壊しちゃう、命にかかわる猛毒なんです!
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「おいしそうだから…」って人間用のスープをペロッと舐めさせるのが、実は猫ちゃんを命のキケンにさらすことになっちゃうんです。これはトマトに限った話じゃないですよ!
「うちの子、トマト大好き!」ホントのところは?

みんなの猫ちゃんはトマトの好き?
科学的には、猫ちゃんって甘さを感じないし、酸っぱいものは苦手なはず。だから、ほとんどの猫ちゃんはトマトが好きじゃないと考えられています。
でも、SNSとかを見てると、「うちの子、トマトに夢中!」なんて話もちらほら。
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「テーブルのミニトマトを、おもちゃにして転がして遊んでた!」
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「サラダ食べてると、絶対寄ってきてトマトを欲しがる!」
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「ごはんに混ぜると、トマトから先に食べる!」
これって、猫ちゃんの好みは本当にそれぞれってことですよね!
ただ、トマトに興味を持つのは「味」だけが理由じゃないかも。コロコロ転がるのが楽しいおもちゃに見えたり、大好きな飼い主さんと同じものを食べたかったりするのかもしれません。
ここでの大事なポイントは、もし猫ちゃんがトマトに興味ゼロなら、無理にあげる必要は全くない!ってこと。猫ちゃんに必要な栄養は、ちゃんとしたキャットフードに入ってますからね!
もしも食べちゃったら!?緊急の時の対応とNG行動

トマトを食べた時の緊急対応は?
万が一、目を離したすきにトマトの葉っぱを食べちゃったり、人間用のスープを舐めちゃったりしたら…!飼い主さんの落ち着いた行動が、猫ちゃんの命を救います!
こんな症状が出たらすぐ病院へ!
中毒の症状は、食べてすぐ出ることも、数時間後に出ることもあります。下のどれかが見られたら、すぐに動物病院へ!
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吐いたり、下痢したり、よだれがいっぱい
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元気も食欲もない
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呼吸がヘン、苦しそう
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体がブルブル震えてる、ふらふら歩く
もしもの時のアクションプラン!
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すぐに動物病院に電話!
「ちょっと様子見よう…」がいちばんキケン!まずはかかりつけの病院か、夜なら救急病院に電話して、どうすればいいか聞いてください! -
状況をくわしく伝える
電話で、下のことをできるだけ正確に伝えて!これが早い診断につながります。-
何を→トマトのどの部分?加工品なら商品名も!
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いつ→だいたい何時ごろ?
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どれくらい→どのくらいの量を食べちゃった?
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今の様子→猫ちゃんの様子はいつもと違う?
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食べたものを持っていく
もし食べたものの残りやパッケージがあれば、それも一緒に病院へ!原因を見つける大きなヒントになります。
これだけは絶対やめて!NG行動
パニックになると、つい間違ったことをしがち。特にこれは絶対にやらないで!
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無理に吐かせない
指を口に入れたり、体をゆすったりして無理に吐かせようとするのは超キケン!
吐いたものが気管に入って肺炎になったり、食道を傷つけたりします。
塩水を飲ませるなんてのもダメ!プロである獣医さんにお任せしましょう!
中毒の治療は時間との勝負です!飼い主さんができる一番のことは、自分でなんとかしようとしないで、一刻も早くプロの獣医さんにバトンタッチすることですよ!
まとめ
猫ちゃんとトマトのこと、まとめるとこんな感じです!
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OKなのは、真っ赤なトマトの実を、ちゃーんと下ごしらえして、ほんのちょびっとだけ!
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葉っぱやヘタ、青いトマト、ケチャップとか人間用の加工品はぜーったいダメ!
この2つのルールをしっかり覚えておけば、猫ちゃんとのごはんタイムがもっと楽しく、安全になりますね!飼い主さんの正しい知識が、大事な猫ちゃんの健康を守るんです。
テーブルの上のものを「はい、どーぞ」ってあげる前に、「これって本当に大丈夫かな?」って一度考えるクセをつけましょう!
もしちょっとでも「あれ?」って思ったり、猫ちゃんの様子がおかしいなと感じたら、ネットで調べるだけじゃなくて、すぐに獣医さんに相談してくださいね。
それが、大事な家族を守るいちばんの方法ですから!